小さい頃、わたしはよくお兄ちゃんと喧嘩をしました。年上のくせに優しくしてくれないのが気に食わないので、何かの理由をつけて、お兄ちゃんのことをお母さんにちくったりしてました。
見覚えのないことだから、もちろんお兄ちゃんだって黙ってないです。そのせいで、わたしたちの兄妹喧嘩が日に日にエスカレートし、親が相当悩まされたらしいです。
ある日、お兄ちゃんと珍しく一日も喧嘩せずに過ごしました。晩御飯のあとで、両親はわたしたち兄妹をリビングに呼び出したんです。とってもただならぬ顔色で、おかあさんが重い口を開きました。
「実は、なっちゃんはうちの本当の子供じゃない。明日、なちゃんの本当のお母さんのところになちゃんを送らなければなりません」
なーに?わたしはこのうちの本当の子供じゃない!?と、子供ながら頭が真っ白でした。何返す言葉がなく、何も言えないまま、ぼっとしていたら、お兄ちゃんが急に泣き始めました。
「なっちゃんがいなくなるのがいやだ!いやだ!」とお兄ちゃんはわたしを引っ張って、自分の部屋のベッドの下でわたしと一緒に隠れました。その夜、お兄ちゃんのベッドの下で、わたしたちは一夜を過ごしました。
次の朝になると、両親は部屋の鍵をあけて、入ってきました。
あぁ~もう終わりだ。わたしはもう本当のお母さんのところに送られるんだと絶望的に思いました。また、何もできずに、そうか、抵抗もできずに、わたしはぼっとしました。
また、お兄ちゃんが立ち上がって、両親の前に両手を大きく広げ、
「なっちゃんをどこにもやらない!なっちゃんは僕の、僕の大切の妹だ!」
もちろん、それは兄妹喧嘩が耐えないことに、両親はわたしたちを懲らしめるために、出した苦肉の策でした。わたしは正真正銘のこのうちの本当の子供です。また、もう1つ確信することができました。お兄ちゃんがいて、本当に良かったとのことです。